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膝関節症専門外来




膝関節症の動向

変形性膝関節症の治療に際して


変形性膝関節症の概観

膝関節の軟骨や半月板が加齢や外的要因のため変形をきたし、炎症を生じて痛みや可動域障害が出てくる病気。※1)年間約8万人が手術を受けており、レントゲン所見に膝関節症の懸念を覚える予備軍は800万人、変形性膝関節症の所見を有する人は2500万人いるともいわれています。平成25年度推計の65歳以上の人口は3186万人であり、多くの高齢者の方が膝への不安を持っています。


変形性膝関節症の特徴

変形性膝関節症は60代70代の年代の方を中心に増えている傾向があります。この疾患は慢性疾患でありまして、そして進行性の疾患でもあります。ADLと言われます、日常の生活活動における動作が低下してきます。また、膝に対しては体重の影響をいちだんと大きく受けてきます。O脚、X脚と指摘されていらっしゃられます皆様には、姿勢の状態や、歩き方もご注意いただき、膝の変形を最少にしていくことが大切です。


O脚とX脚を示したイメージ




変形性膝関節症:治療の目的は

1.進行を遅らせること
2.腫れ、痛みが軽減すること
3.膝の屈曲/伸展の角度を改善すること




変形性膝関節症のステージ分類

T なんとなく鈍痛を感じる
U 膝に水がたまりやすくなる 曲げ伸ばしにくい 階段昇降時に痛みが出る
V 痛みが強い、曲げ伸ばしが不自由
W 歩行が非常に困難、手術

変形性膝関節症の病期を示した図




治療の実際

保存療法:内服薬による鎮痛、湿布、ヒアルロン酸注射(年間約460万人の方が受けています)、ステロイド注射(一時的に痛みを抑えてくれることが期待できますが、同時に組織変性を起こす懸念があります。対象療法であることの域を出ません。当院では、ステロイド注射を治療の第一選択肢には入れていません。)物療、セルフリハビリテーション。保存療法は効果が弱く、対象療法と言えます。

手術療法:各種手術療法(1995年〜2014年までの間に人工関節は3倍に増えています)※2)
劇的な変化を試みますが、入院、治療に伴う負担が大きくなります。

補完代替医療:柔道整復、鍼灸
効果が不安定な場合もあります。(施術者の技術に依存しているところがあります)



これまでの膝関節内注射療法



ステロイドの効果
これまで、膝関節の厳しい痛みに対して、対象療法であるヒアルロン酸注射やステロイドの注射が行われています。ステロイドは度重なる使用によっては、骨そのものを弱くさせたり、抵抗力を減衰させ感染を起こしやすくなったりと、非常に注意が必要なお薬です。ヒアルロン酸においては、週に1回で、5回ほどの注入が試みられます。実際に関節の軟骨が修復をされていくことが確認されていますが、その効果は弱いものであり、効果を得られる人もおられますが、得られない人もおられます。

ヒアルロン酸の効果
ぶつかり合う関節に、圧迫の力が加わることでヒアルロン酸が軟骨の表面に誘導され、関節の潤滑を促し、骨と骨の摩耗を回避しています。この生体内におけるヒアルロン酸産生のバランスが酵素等によって崩されると、ヒアルロン酸が機能しなくなり、関節内の摩耗が上昇して曲げづらさや、痛みが起こってきます。



保存療法と手術の間にもう一つの新しい選択肢


まだ人工関節の適応ではない状況にある段階で、手術を受けている方が多いという印象を持ちます。人工関節とは器械式の関節であるため、人間の体と違って、一度入れてしまうとその後、自ら修復する機能はありません。手術後は器械的摩耗を生じていきます。人工関節の手術を受けると、その後もし違和感や痛みが生じた場合でも、一生それを何らかの方法でフォローしていかなければなりません。人工関節は、金属とプラスチックで出来ていますため、その金属と体(骨)との境目は早ければ4、5年で緩みが出てきます場合もあるという報告があります。そして痛みが出ることもあります。今日では、今までの手術のほかにもお考えいただけます治療が出てまいりました。

ここ数年、自分自身の細胞(脂肪)を採取して培養したものや、血液からの濃縮した成長因子を膝に注入する治療法が注目を集めてきています。治療の成績が良いためです。関節本来のメカニズムを活性化し、軟骨の修復、半月板の修復を促し症状を緩和しているデータが出てきています。この方法は変形性膝関節症のT期〜W期すべてのステージで試みることが可能です。(状態によって適応外の場合もあります)年齢では80代以上の方も十分効果が得られてきています。


Knee教授

再生治療の実際


人間の体は約60兆個以上の細胞が集まってできています。その細胞の中でいろいろな細胞になれるものが「幹細胞」です。幹細胞は体の様々な場所にいて、多分化機能と複製機能を有しています。病気やケガをすると、細胞組織が傷ついているところに集まって行きます。その集まった場所で分化・分裂をくりかえし、破損した細胞を再生して補い、組織や、その部位の機能を回復させる働きをしています。この修復を担当する幹細胞群が必要に応じ、骨や軟骨、筋肉、血管、心筋細胞、肝細胞、神経などに変わっていくという仕組みです。診察時の患部の状況、症状に応じて再生治療の製剤は選択されています。



脂肪由来幹細胞の分化誘導の図





安全性
副作用の報告は現在までありません。

Knee教授

膝の新しい治療、新しい膝治療の標準を説明している図 Knee教授 東京健康クリニック


専用リハビリテーション


治療効果を高める為の専用リハビリテーションです。再生治療の後には、運動が必須になります。専用のリハビリテーションは治療に組み込まれており、柔軟な膝を作り上げていきます。
関節調律Knee教授

専用リハビリテーション

皆様の関節の状況に合わせて関節可動域に対して安全なリハビリを行います。